福島大学の後藤 忍・環境計画研究室では、物事のつながりを重視して総合的に捉えるシステム思考に基づいて環境問題を把握し、解決のための様々な手段を組織的に配列。人間と環境へ能動的に働きかける環境計画のアプローチを研究しています。 具体的には、 1.野生生物の生息を支援するエコロジカル・プランニング 2.資源・廃棄物の全体の状況を把握する物質フローの分析 3.環境計画の進行管理に貢献する総合的環境指標の開発や環境負荷の“見える化” 4.人々の意識・行動の変革を促すための環境教育教材の開発や環境メディアの特性分析 などを行っています。 このように、幅広い領域を扱っているのが研究室の特徴です。イメージとしては、国や地方自治体が策定する環境基本計画が対象としている、環境問題の領域や施策をすべて守備範囲として取り組んでいる研究室と言えます。 身近な環境配慮行動を促すため、2009年度からは福島大学のキャンパス内にステッカーなどで環境負荷を分かりやすく提示する“見える化”の取り組みを行っています。
お知らせ
【E-Actふくしま環境リレーコラム】第1回福島大学 後藤 忍・環境計画研究室
2021年11月30日福島大学 後藤忍・環境計画研究室の紹介
福島市の環境施策にも関わらせていただいています。2001年度から始まった小学生対象の環境教育事業「ふくしまエコ探検隊」では、開始当初から企画・運営に携わっています。独自の教材などを使って、子どもたちが分かりやすく楽しく環境について学べるように取り組んできました。 また、2013年度から始まった「ふくしま環境フェスタ」では、自作した自転車発電機を中心に、発電について楽しく学ぶブースを出展しています。おかげさまで、子どもたちを中心に毎回多くの方々がブースを訪れてくれます。
2011年3月に起きた東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の後は、環境教育の観点から特に原子力・放射線教育に力を入れて取り組んでいます。原子力・放射線教材や伝承施設の展示説明文を対象にした内容分析を行うとともに、独自の教材開発やワークショップ、イベント等を行っています。 福島第一原発事故前後における主な原子力・放射線教材等を振り返るパネル展を、2021年12月3日(金)~5日(日)に福島市で、12月10日(金)~12日(日)にいわき市で開催します。 福島第一原発の事故から10年以上が経過し、記憶の風化が懸念される中で、原子力・放射線教育における“減思力(げんしりょく)”の教訓について記録し、考え、伝えることを目的としています。多くの方々のご来場をお待ちしております。詳細は下記をご覧ください。